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発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群

呼んでみませんか?

突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

ASDの国際診断基準

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ASDでよくみられる症状と、ASDの国際診断基準(DSM-5)です。小児も成人も基本的には同じです。ASDはADHDより診断や治療の理解がまだ進んでいないのが実情です。補助的に心理検査などをいくつか行い、総合的に診断していくのが一般的です。

〈 日常でみられるとされる主な症状 〉
急な予定の変更や環境の変化に弱い
興味があることに過剰に集中してしまう
音や匂いや味などに非常に敏感である
対人関係で過剰に不安を感じやすい
人との距離感が分からず孤立してしまう
継続した人間関係が難しい
特定の数字や日付へのこだわりが強い
細部へのこだわりが強く全体像を適切に把握できない
表情が硬かったり頑なに見える
奇妙な理解や言動や場違いな発言をする
雰囲気や場の空気が読めない
話に含まれる隠れた意図が読めない
相手の表情から感情を読み取るのが苦手である
冗談が理解できない(正直すぎる)
遠回しの表現だと分からない
複数の物事を同時にこなせない
物事の受け入れや理解に時間がかかる
整理整頓が過剰すぎることがある
特定の物事に執着が強い、特定の行動を繰り返す
気になると特定の物をじっと見入ってしまう

〈 診断基準(簡略に抜粋改変してあります)〉
A. 複数の場面で「社会的コミュニケーションなどに持続した欠陥がある」
(1)対人関係で、異常な接近をしたり通常の関係維持が難しい
(2)身振り手振りなどの意味や表情から相手の意図を汲み取れない
(3)人間関係の持続的発展が難しい、他人や社会に合わせられない
 これらは一例で網羅ではない
B. 行動、興味、活動が限定される傾向がある
(1)常同的/反復的な行動や会話がみられたり、独特な行動をする
(2)特定の物への「こだわり」や、特定の習慣への頑な「こだわり」がみられる
(3)一般的範囲を超えた強く異常なほど限局された興味の対象を認める
(4)何かに極端な敏感さや鈍感さを示したり並外れた興味や反応を示す
C. 症状は発達の早期から認められる
D. 症状によって学業的、社会的、家庭的場面で障害が認められる
E. これらの障害は知的障害などで上手く説明されない


コメント
診断は、主に「こだわり」と「コミュニケーションの障害」「想像力の偏り」を客観的に評価します。しかし「こだわり」が全くない人なんていないと思います。また「コミュニケーションで全く障害のない完璧な人」なんているのでしょうか? 「想像力に全く偏りも思い込みもしない人」も実際には皆無だと思います。また、先にも述べましたが臨床の現場では「こだわり」の原因をあまり追究していない現状があります。「こだわり」はASDの根本的な一次障害という考えが 旧来から続いています。しかし、それは固定概念だと思います。強いて言えば「こだわり」に対する「こだわり」も医学の進歩に合わせて変えていかなければならない面もあるはずです。ASDの治療が広まらない理由の一つとして、診断基準自体への探求が進んでいない現状があると思います。あくまで個人的な意見ですが、「こだわり」にも何らかの原因があり、コミュニケーション障害には複数以上の原因がある、と考えています(サイトの自閉スペクトラム症のページを参照ください)。それを一つ一つ明らかにして行くことが、何らかの治療につながっていくのだと思っています。


(2016.3.8 公開 2018.9.2 更新)

この診断基準でも「クイズ」を用意しました。「クイズ②」のページをご覧ください。


このクイズも、ASDの理解がもっと進んで欲しい気持からのものです。人は曖昧なものや不明なものに不安を感じます。より物事が正確に説明されると、その不安は減少します。ASD傾向のある人の日常は不安だらけだと思います。一方で、ASD傾向を持つ人に対する側も「不安」を持っています。それは親御さんであり、学校の先生であり、医療者であったり。


現在の社会は、一般の人も医療に関わる人も「ASDは難しい」「ASDは分からない」と考えている人が多いのだと思います。それが過剰な差別意識にもつながっている気がします。それを、少しでも緩和していきたいと思っています。

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