私がクイズを通して伝えたいことは、発達障害を考える時、トラウマや愛着の問題は切っても切り離せないものなのだということです(発達障害の診断を難しくしている原因とも考えられます)。
さらには、発達障害の診断基準にさえ、トラウマと考えられる症状が入りこんでいるとするならば、今後、発達障害の診断基準をさらに見直していく必要が生じる可能性もあると思います。しかし、そういったことが、さらに発達障害を分かりにくいものにさせていってしまう可能性もあるのだと思います。
ではどうしたらいいのか?
その答えは分からないのですが、少なくとも、大人の発達障害に関しては、トラウマの存在などを含めながらも臨床観察をすると、次ページのように、診断につながる「5つの基本症状」がみられると思っています。
(2018.9.3 公開)