発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群と
呼んでみませんか?
突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
日本の教育では、大人として社会で生きて行く現実をあまり教えていない様に思います。
進路相談というものがあっても、受験する学校の相談や就職の具体的な斡旋はしても、社会人とは何か、仕事というものは一体何なのか、将来自分が何をして生きていけばいいのか、等、そういったことをきちんと教えていない様に思います(学校教育にそれを求めていいかの議論もあるとは思いますが)。
高校や大学を出たらいきなり現実社会に放り出されます。しかし、その時の困惑は誰にでもあるものです。かつては終身雇用の社会でした。社会人としての教育は職場が担っていたと思います。しかし、非正規雇用が多くなった現代社会において、それは崩れています。
多くの人が、大人になるということに対して不安や悩みを持っているはずです。むしろ、それが大人になるということの一つの関門でもあると思います。自分がしたいことがあれば、それに向かって進めばいいと思います。やりたいことが見つからなくても、何か行動をしなければ何も見つかりません。何でもいいから学んだり、仕事をしたり、そして時に立ち止って考える、その繰り返しでいいのだと思います。そういった経験を通して自分なりの社会への理解を深め、さらにやりたい事が見つかれば、いつでも方向転換をすればいいのだと思います。
しかし、社会で生きる中で、萎縮している自分を見つけるかもしれません。周囲が楽しそうにしているのに、自分だけいつも精一杯で、何故自分だけ大変なんだろうと思う事があるかもしれません。自分だけが孤立している感じを抱くかもしれません。本当は周囲を信じたいのに信じられない自分がいるかもしれません。
まずはその原因を考えましょう。どうすれば解決できるか一つ一つ検証しましょう。何事も焦らず一歩一歩進むのが大切だと思います。しかし、それでも辛い状況が続いたり、判断に自信が無ければ、誰か信用の出来る人に相談をしましょう。家族、友人でもいいと思います。学校の恩師や職場の先輩でもいいと思います。
しかし、なかなか相談出来ないことも多いとは思います。その場合に、保健、医療への相談も選択肢に考えてみてください。各自治体には保健相談窓口があります。病院に直接相談をしてもいいと思います。
自分だけで問題を抱えず、信頼できる人や、医療への相談も考えて欲しいと思います。決して医療を敷居の高いものと考えなくていいと思います。
医療は人々のためにあります。必要な時には門戸を叩いてください。そして、それに応えるのが人々のための医療だと思っています。
(2014.11.20 公開 2018.9.6 更新)
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