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突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

Blog【 お化けは見えるのか?】

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いわゆる「お化け」や「幽霊」が本当に見えることはあるのか?


少なくとも、小学生ぐらいまでの子どもは見えている可能性があると考えます。脳が活溌に発達している過程では、大人にはない感覚が生じることはあり得ると思われます。子どもの頃に何かが見えたと言った子どもでも、多くは忘れてしまう様です。つまり、通常の記憶に残る現象ではない仕組みで見えているのだと思われます。夢の内容をすべて覚えていないのが通常のことと類似しているのかもしれません。


しかし、それが大人になっても見える場合もあります。それは、私は発達的特徴の一つの現れではないかと思っています。統合失調症では幻聴や妄想はありますが、幻視(何かが見える)はあまりありません。何らかの発達的な特徴を示す人で、常に何かが見えていたり、もしくは疲れが出た時に何かが見えるという人がいます。また、なんの前触れもなく、急に胸がいっぱいになって、その時に意識が遠のきながら何かが見える人もいるようです。


これらは未だ何の科学的証明もされていませんが、少なくとも、「何かが見えている人」の周りに誰かがいても、本人以外に目撃者がいた事例はありませんそこから推測するに、見えている状態が「幻覚」であると考える方が妥当だと思っています


他に幻覚が見える事例は、覚醒剤使用の後遺症によるフラッシュバック(様々なものがありありと見えます)、アルコール依存症での離脱症状(黒い点々や虫が見えるなど)、レビー小体型認知症での幻覚(見える物は小さな虫から大きなものまで様々)などが臨床的に認められます。他には、危険ドラッグの使用や麻酔薬の不適切な使用でも幻覚は生じ得ます。


「何かが見える=非科学的なもの」ではなく、何らかの科学的説明ができるものだと思っています。


人の感覚は、最終的には脳が感じるものです。視覚であれば、その視覚の伝達経路のどこかに何らかの信号が生じたり、最終的に視覚を認識する脳(後頭葉)で " 見えた " と思ってしまえば、「見えた」状態になります。あとは、それを幻覚と冷静に考えられるか、何も検証しないで見えたと思い込むか、ということだと思います。




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私なりの考えとしては、「お化けが見える=発達的特徴の一つである幻覚体感タイプ」で説明できる場合が多いのではないかと考えています。決して霊能力者だからとか、怪奇現象ではないと考えています。発達的特徴と関連しているため、小さい頃により見えて、成長とともに頻度も減っていくケースが多いのだと思います。他、いわゆる「霊感」もより若いころにあって、年齢とともに減るようです。むしろ加齢によって減少するなら、発達的な特徴から「霊感のようなもの」があったのだと考えるほうが妥当だと思います。


発達的特徴を持つ人では、まず幻覚があり得ること、そして、それを科学的検証をするより、見えたと確信しやすい傾向がある、この二点も特徴だと思っています。



(2014.12.15 公開 2015.7.11 更新)

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