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発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群

呼んでみませんか?

突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

Blog【 当たる占い「事故運」編 】

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私は、占いなどでの「事故運、災難運」というものは、発達的特徴(発達障害)からの、

「注意不安」や「判断不安」

で説明できる場面が多くあるのではないかと思っています。いわゆるADHDの「注意欠陥障害」ゆえに、事故や災難に遭ってしまう人々が、実際には多数いるのではないかと思うのです。


最近では人口の10%以上に発達障害があるとも言われています。アメリカではそれ以上の数字が報告もされています(20-30%という報告も)。その中にADHDの人が何割か存在すると考えれば、注意力の低下や判断力の低下からの事故や怪我等の災難に遭いやすい人が、全人口の一定割合にいると推測されてもおかしくありません。


あなたには「事故運があるでしょう」と100人に言えば、少なくとも数人には当てはまるでしょう。特に、事故や怪我を繰り返している場合、

「あなたには生まれもっての事故運がある」

と言われれば納得してしまうかもしれません(それに先祖の霊などが関係していると説明したり、お祓いやお布施をしないとまた悪い事が起こるなどと言う場合、それは不安を煽った上での「霊感商法」とも言えるので注意が必要です)。


つまり、占いの中に「事故運」というフレーズを入れておけば、一定割合の人には「当たる」のです。私は、占いの本質の一つはここにあるのだと思います。人の特徴としてあり得る要素を「○○運」と名前をつけて、それらを占いにちりばめておけば占いが成立します。色々な「○○運」を作っておいて、占いの文章にそれらの「○○運」を多数ちりばめておけば、より「当たる」部分が多くなります(実はそれを「当たる」という事自体に疑問もあります。当たっていないところをどう扱うかも本来は疑問です)。


「事故運」の原因に発達的特徴(発達障害)があるのだとすれば、治療で改善できる可能性が十分あります。大きな事故をする前に診断や治療を受ける事は有用なことだと思っています。それは自分の命や身体を守るため、車に同乗する家族や友人を守るため、そして事故に巻き込む被害者を減らすため、多くの人のために有用なことだと思います。


真の意味で未来についての予言や占いが当たった事実を見た事も聞いた事もありません。しかし「注意欠陥障害」のある人が、将来において事故や怪我をする確率はやはり高いと考えられます。それは、予言や占いではなく「予測」です。予測が出来る事であるならば、防げるものは防ぐ方が当然良いはずです。「君子危うきに近寄らず」の精神の一面も、そこにあるのではないかと思っています。事故は他人も巻き込みます。もし自分に「注意欠陥障害」の可能性が考えられるならば、自分をより正確に理解、受容し、避けられる危険を避けることは、他人を巻き込まないための大人のマナーになっていくのかもしれません。



(2015.1.17 公開 2015.6.2 更新)

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