発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群と
呼んでみませんか?
突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
漫才ネタの新作を追加します。
内容は漫才ネタとしてご理解ください。
〈ある不動産屋で〉
あのさあ、不動産屋で一度働いてみたいんですよ。
じゃあ、おれが客をやるから、お前店員やって。
「いらっしゃいませ。今日はもしかしてゲイの方で私をナンパしに来たんですか?」
そんな訳ねえだろ! 引っ越し先を探しに来たんだよ!
「失恋しました」
「失礼しました」みたいに使うんじゃねえよ!
おまえがおれに惚れちゃってるみたいじゃねえか!
「お客さんこそ、私に惚れちゃってるんじゃないんですか? この このー」
なんだよ、そのやりとり、気持ち悪いじゃねえか!
お前不動産屋だろ。しっかり引っ越しの相談に乗れよ!
「それだったらカツ丼とって、暗い部屋で明かりをつけて話し合いませんか?」
刑事と犯人のやりとりじゃないんだから、そんなことやる必要ないだろ!
「初めに確認させてもらいますが『見詰め合うと素直におしゃべりできない』なんてことはありませんか? 私はそれが心配で、、、」
サザンオールスターズのツナミじゃねえんだから、そんなことある訳ないだろ!
「何か『小便』はありますか?」
『条件』だろうが! 病院に尿検査しに来たみたいじゃねえか!
一人暮らしを始めることになったんだよ! どこかいい条件の物件はないの?
「それだったらいい条件の物件がありますよ。食事もついてて広いお風呂とたくさんトイレもあって、そのうえ大勢のおじいさんとおばあさんと一緒に暮らせる物件です」
老人ホームを紹介してどうすんだよ! ちゃんと物件を紹介しろよ!
「すいません。どうかわたしをハイヒールの足でグリグリとかしないでください」
そんなことしねえよ! それにそんな趣味ねえよ!
「えーっ? 『人殺し』をしたいんですか?」
違うよ!『一人暮らし』だよ!
「そうですか、初めからそう言ってくださいよ」
初めから言ってるよ! おれは引っ越ししたいんだって!
「それならいい物件がありますよ。お風呂とトイレが別で、あき竹城の写真がそこらじゅうに貼ってあるんですよ」
あき竹城の写真は余計だよ!
おれが熟女フェチだと思われるじゃねえか!
「よかったら、わたしと二人で暮らしませんか?」
なんだよ、最初に戻っちゃったじゃねえかよ!
おれはお前に惚れてもいないし、一人暮らしをしたいんだよ! なんでお前と一緒に暮らすんだよ!
「そうすれば働かなくて済むし、あなたに世話してもらえるので」
なんでお前の世話までしなきゃいけないんだよ!
もういいよ、とりあえず責任者呼べよ!
「えー、責任者なんですが、葬式を理由に今年三回目のハワイに行ってます」
本当に葬式で休んでるのかよ!
「さっき言った『二人で暮らしませんか』なんて冗談ですよー、嘘じゃないですけど」
嘘も冗談も同じじゃねえか!
もういいよ!
(2015.4.25 公開)
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