発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群と
呼んでみませんか?
突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
仮に「あなたは大病をするでしょう」「(女性なら)婦人科の病に悩むかもしれません」と「占い」や「予言」をされたとします。すると、これはおそらく90%以上は「当たる」のです。これは「占い師」や「予言者(霊能者?)」が優れているのではなく『事実』だからです。
自分が最期に何が原因で死亡するか、その現実を本気で考えている人は意外に少ないと思います。
「ぴんぴんころりが一番だねえ」
「死ぬまで現役」
という言葉もよく聞きます。とても前向きでいい心持ちだと思います。しかし、現実はなかなかそうはいかないことが厚生労働省の統計でも明らかにされています。
現実の話をします。
40歳から90歳までの人の死因のNo.1は「悪性新生物」です。つまり、中年以降の人の死因の一番の原因は「癌」であることは統計から明らかにされています。
50歳以降からは死因のNo.2は「心疾患」です。心筋梗塞など、いわゆる「心臓発作」等です。
50代後半からは死因のNo.3は「脳血管疾患」です。いわゆる「脳卒中」です。医学的には「くも膜下出血」「脳梗塞」「脳出血」などですが、一般的には脳溢血とか脳軟化などとも言われています。
次いで「肺炎」などの感染症が死因になることもあります。
いわゆる「老衰」で最期を迎えられる人は、実際には少数派であるのが現実です。
また、女性なら、婦人科系のことで全く悩みを持たない女性はいないと思います。
女性の身体は一生の間に大きな変化をします。初潮から妊娠、出産、閉経や更年期障害。
出産を経験したらそれに関連した疾患など。出産を経験しなければそれに関連した疾患など。
女性が婦人科系の問題で一度も悩みを持たないで一生を過ごすことはないと思います。
会う人会う人みんなに、
「あなたは大病をするでしょう」「(女性なら)婦人科の病に悩むかもしれません」
と言い続けてみてください。いつかあなたはとてもよく当たる占い師か予言者として讃えられるかもしれません。普通の常識や良識のある人は他人にそんなことは言いません。その点を良く考えて欲しいと思います。占いや予言の本質の一つがここにもあると思います。
『 当たる占い 』を発達的特徴から作ることは可能だと思います。
発達的な各特徴から、占いなどでよく言われることを少し述べてみます。
不安動揺:冷静さを失いいざという時に失敗したり「勝負運」が弱い?
感情衝動:大切な場面で我慢が足りずチャンスを逃がしたり「出世運」がない?
多動衝動:落ち着かず職を転々としたり「転職運」「放浪運」がある?
注意不安:不注意からの「怪我運」「事故運」「災難運」「財布紛失運」がある?。
判断不安:儲け話やあやしい話で何度も騙されたり、借金を背負わされる?
認識不安:孤独になりやすい「孤独運」があったり「変人運」「偏屈運」がある?
集中低下:頑張っても何事もやり遂げられず、「意志薄弱運」と言われる?
内向思考:生まれついての「不幸運」や、何故か悪い事ばかり起こりやすい?
確認強迫:細かなことを気にして大事なことができない運命?
潔癖強迫:あまり男女関係に潔癖だと「恋愛運」や「結婚運」が弱い?
執着不安:何かにこだわるあまり大きなチャンスを逃してしまう運命がある?
焦燥困惑:焦ってしまったり待てないことから貧乏くじを引く運命がある?
依存形成:男女依存がある場合では異性とのトラブルが絶えない運命がある?
他:偏食や不規則な生活をしていたり肥満していれば「健康運」が悪いと言ったり、家族との不和や離婚などの相談があればそれを「家庭運」が薄いと言ったり、軽はずみな言動が多かったり心外な事を言いやすい人には友人を失いやすい運命があるとか、消費依存や支出の計画性が低いと「金運が悪い」とか「貧困運」があると言ったり、疑い深いのになかなか決断できないと好機を逃しやすい運命があると言ったり、等です。
ここにあげたのは一例ですが、「人」というものが本質的に持ちうる「特徴」を複数あげれば、必ず何割かは的中するということなのだと思います。それは本来は「予測」であり、良心的に用いれば、本来はその人の為のアドバイスになるはずです。しかし、それを逸脱した、相談をした人のためでなく、相談を受ける側のために占いや予言をしている人や団体が巷には多く存在しているのだと思います(相談者のためでなく、当てること、信じさせること、そしてそこからつながる収入のためのもの。当たることを宣伝や誇示するのが特徴だと思います。時に有名人(芸能人など)の名前を出したり、相談者の中に社会的立場が高い人がいることを言う場合もあると思われ、それも宣伝であり典型的な特徴だと思います。真のセラピストは本来は自らを誇示しないと思います)。
これを書いてみて改めて思いましたが、人の不幸や悪い面を言う表現が占いでは多いかもしれません。さらには、そこから不安を煽って「祈祷をした方がいい」などと勧められ金銭を要求されることは疑似信仰ではよくある話だと思います(相談も祈祷もすべてまったく無料というところは聞いたことがありません)。しかし、もし発達的な問題からの人生上の悩みであるならば、治療によって改善できることは多くあると思われます。そういう認識が少しでも広まっていけば幸いに思います。
人生上の悩みなどで占いなどに相談に行く場合、ここに書いてあることを念頭において占い師などの言葉を冷静に聞いてみてください。相談している自分のために話を聞いているのか、それとも話を聞きながら何かしらのことを当ててみせて信頼を得るスタイルなのか。また説明に霊的な話を持ち出す場合、基本的には通常の社会常識の範囲では信じるに値しないものであると多くの人には分かると思います。より冷静に、より客観的に自分と相手をみることが出来るようにして欲しいと思います。また、占いを読む場合も基本的に同じです。生年月日が同じでも、一人一人の人生はすべて違うはずです。何かの表に当てはまる人生とは何なのでしょうか? あくまで参考にとどめる程度にし、それに左右され過ぎないのが本当の大人の判断だと思います。何かに判断を任せきってしまっているなら、それは依存症です。
自分の人生を創りあげるのは、結局は自分の一日一日の積み重ねだと思います。他力本願を祈るだけでは自分の人生は変わりません。自らが行動をしなければ何も変わりません。その原点を忘れないことが一番肝心なことだと思っています。
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