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発達障害を
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ヒューマニティ症候群

呼んでみませんか?

突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

Blog【 大人だって褒められたい 】

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大人だって褒められたい、認められたい

仕事で頑張ったり、育児で頑張ったり、けど、誰も褒めてくれません。大人なんだからって言われて、仕事も育児も出来て当たり前のこと。弱音を言うなんて、大人じゃない、と年配の人は言うばかり。挙げ句のはてには「自分の若い頃は云々」。


大人だって弱音を吐きたい、甘えたい

仕事で失敗したら弱音も吐きたい、誰かに甘えて許してもらいたい。育児だって毎日が戦争みたい。それなのに誰も助けてくれない。辛さを理解して欲しい。大人なんだから、って言わないで欲しい。時には、子どもみたいなわがままも聞いて欲しい。



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私は思います。

大人だって褒められたいし、認められたい

大人だって弱音を吐きたい、甘えたい

のだと。


それが、少しだけでも許される世の中になれば、もっと社会の余裕が生まれる様な気がします。大人の満たされなさが、社会の窮屈さや、子どもの窮屈さにもつながっている気もします。


皆さん、こうやって言われてみれば、そんな感じはしませんか? 大人でも、20代や30代の若者の弱音や甘えは認めてあげませんか? 年配の方々は、そういった心の余裕をあえて持つ様にしてみませんか? これは甘やかしではありません。


若者は、自分の精一杯で自分の人生に苦しみ悩んでいます。

生きる上で何をしたらいいか、迷っています。実は、そういった迷いや辛い社会を作ったのは、実は上の世代の責任ではないのでしょうか? 人生の悩みや辛さはいつの時代も同じかもしれませんが、それでも、次世代の為に出来ることはあると思います。若者がなぜ「引きこもるのか」、若者がなぜ「仕事探し」で苦しまなければならないのか、等。社会全体が真剣に考えるべき問題だと思います。



私の個人的な考えですが、

「人の人格は40歳位までは、社会生活を通して成長する」

と思っています。


法律的にも肉体的にも、一応20歳が成人とされています。しかし、社会的人格は、むしろ社会に出てから成長していくのではないかと思うのです。


アメリカの第16代大統領のリンカーンは、

「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなければならない」

と言ったとされています。

(リンカーンは数々の名言を残しています)


古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスは、

「理想的な結婚年齢は37歳である」

(ただし、男性の場合とされていますが)

と答えたそうです。当時の平均寿命は50歳前後だったと考えられる時代にです。


孔子も、

「四十にして惑わず」いわゆる「不惑」

「五十にして天命を知る」

と言っています。


20代、30代はまだ伸び盛りの精神を持っている時期なんだと思います。

子育ての様に、

「社会が大人を育てる意識を持つ」

如何なものでしょうか?


関連していると思われることで、精神医学的な話もしてみたいと思います。

統合失調症(かつての精神分裂病)は、40歳を過ぎると発症する人が大きく減少します。また、思春期前にも統合失調症の発症は少ないことも知られています。人は思春期から40歳位まで、脳の活動が活発なのだと思います。それが統合失調症の発症しやすい年齢にも現れているのだと思われます。


さらに、大人の発達障害での話をします。

これは統計ではなく、私の臨床経験からの話になります。

発達的な症状の一つである「感情衝動」は、40代に入ると減少するように思います。

つまり、20代、30代で「感情的になることで悩んでいた人」は、40代以降落ち着く傾向があると思われます

これは、人の精神活動が40代を過ぎると落ち着くことと関連していると思っています。しかし、目立つ症状である「感情」が落ち着くのはいいのですが、目立たない症状としての、「集中力」「注意力」「判断力」も40代以降でさらに低下すると思われます。そのため、「詐欺被害」や「交通事故」「不注意からの怪我」が増えるかもしれません。小さなことでは「鍵」や「財布」などをなくすことが増えるかもしれません。


疑似信仰の話を少しします。

多くの人が20−30代で入信すると思います。人生上の様々な悩みなど理由はあると思いますが、中には自分の「感情面の悩み」からの入信もあると思います。男性は理論で「はまる」人がいます。一般社会にはみられない「新奇的」なものにはまるのだと思います。女性は人生相談や占いなど「暗示」にはまるのだと思います。女性でも新奇的なものに引かれる人もいます。男性の方が理論的傾向があるので、理論の破綻や実益が少ないと離脱していく人がいます。女性は、元々何かを示されるとそれに引っ張られる傾向はあると思われ、かつ我慢強いため継続します。すると、40代を超えた頃から、

「自分が良くなる」

のです。感情が抑えられるようになったと感じたり、人に優しくできるような余裕が出来たり。


そして、その理由を「一心に信じたから」と考えるのだと思います。女性は占いを信じやすい傾向があるとされ、理論的でなくても結果と結びつけやすいかもしれません。もし発達的特徴の「判断不安」があれば尚更かもしれません。


しかし、これは、40代を超えたから「自然に感情が落ち着いただけ」と推測できると思います。さらに指摘すれば、40代以降「注意力」や「判断力」も低下します。つまり、心理的にはより「盲信しやすい素地」も持ち合わせてしまうと思います。そして、典型的な、

「信仰依存症の中高年女性」

が出来上がってしまうのだと思われます。


疑似医療のセミナーや疑似的な自己啓発の○○講座とかの受講者も、女性の比率が多いようです。女性は育児もあるため健康意識が高いとも言えます。また収入のために資格を取りたい気持ちもあると思います。しかし「あやしげな物」を見抜く面で弱点があるのかもしれません。


これを書くと該当する女性は不愉快に思うかもしれませんが、一度冷静に考えてみて下さい。もし家族の中であなただけが何らかの疑似信仰、疑似医療などへ傾倒・依存している場合、子どもはやめて欲しいと心の中で思っていると思います。子どもだけでなく、他の家族も、心の中ではやめて欲しいと思っていると思います。理由はただ一つ、本物ではないからです。本物なら家族は嫌がりません。家族だけでなく、親戚も社会も嫌がりません。疑似信仰のことをあなたに言うとあなたが「感情的」になるから、皆仕方なく黙ってるだけだと思います。依存している対象にどれだけの出費をしていますか。その出費をもっと適切に使えば、もっと家族は幸せに、そしてあなた自身も幸せになると思います。


しかし、周囲の人にはお願いがあります。

本人が疑似信仰に入るきっかけは、周囲が理解してくれなかったからかもしれません。本人が苦しい時に助けがあれば入らなかったかもしれません。余裕のない社会から追いつめられての選択だったかもしれません。だから、依存状態を責めるだけでなく、本人の抱える悩みや辛さの点にも思いを至らせて欲しいと思います。


さらに話を進めます。一般的な話に戻します。

40歳を超えても感情の問題などを含め落ち着かない人は、治療があった方が辛さが減るかもしれません。不安の問題、感情の問題、衝動の問題、注意力の弱さ、判断の不安、強迫的な清潔さなど。発達的特徴の問題は、やはり子どもだけの問題でなく、一生の問題なのだと思います



20歳になったら、みんな大人の行動ができなければならないのでしょうか?

私は、本当の大人としての成長は、むしろそこからだと思います。


まだ、心は子どもでいたいのです。

いつまでも子どもでいたいのです。時に子どもみたいな考えをもったりしたいのです。時に子どもみたいなことを言ってみたいのです。しかし「子どもみたいな自分」を自覚しているでしょう。それでいいのだと思います。だから、大人にはなっているのです。しかし、まだ、大人である自分に自信が持てないんだと思います。しかし、童心を持ちつつも、大人の行動を目指していけばいいのだと思います。大人だって、自分を発散しつつ、そして満たされ、一歩一歩少しずつ成長すればいいんだと思います。


童心は皆が持っています。

誰かに甘えたい気持ちも皆が持っています。

それは肯定されてもいいのだと思っています。



(2015.3.12 公開 2016.1.27 更新)

とある大手の配送会社が、企業文化として「褒める文化」を根付かせた記事を目にしました。


その会社の社長さんがそのような取り組みをしていることを外部の友人に話をしても「十何万人いる企業でそんなことができるはずがない」と言われたそうです。


その企業では独自の仕組みで企業内のイントラネットで記名式で相手を褒めるシステムを作ったそうです。相手を褒めることで今までよりも相手への関心を持てるようになったともありました。自分が評価してもらえることは、大人だって嬉しいことだと思います。なかなか素敵な取り組みだな、と思いました。


もし社会全体が、同じ「褒める文化」を持てたらどうでしょう?


相手の良いところをみつけて褒める。相手のしてくれたことに対して素直に感謝もする。もっと一人一人が相手への優しさや思い遣りの心を出せるような気がします。


みなさん、如何でしょうか?

「大人だって褒められたい」

その気持ちが満たされた時、人はより優しくなれると思います。一人一人が優しくなれれば、社会がより優しくなれると思います。少なくとも、私はそう思っています。

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