発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群と
呼んでみませんか?
突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
「心の健康」はどうやって表現したらいいのでしょうか?
身体の健康を保つためには、良い食生活をしたり、適度な運動をしたり、様々な方法があると思います。健康診断や人間ドックもあります。むしろ健康食品なども含めて、身体の健康に良い情報は巷には溢れ気味とも言えると思います。一方で「心の健康」という点ではどうでしょうか?
自己啓発書の類は多くありますが、普通に「心が健康であること」とはどういうものか。何を指標に心の健康を保っていけばいいのか。そういう観点での話はあまり見かけません。しかし、実は非常に重要なことなのだと思います。
そこで、憚りながらになりますが、私なりの「心の健康の基準24か条」を作ってみました。
読むと初めは気持ちがマイナスになってしまう人もいるかもしれませんが、これは満点でなくても大丈夫です。基準と書きましたが「目標」でもあると思ってお読み下さい。
① 多少の嫌なことを受容して耐えることができる
② 問題を大げさに捉えず冷静に分解したり限局化できる
③ 社会や人の持つ多面性や立場を理解し受容できる
④ 善悪や好き嫌いに二元化せず社会や人の持つ多様性を受容できる
⑤ 自分の中にある様々な人格を受容しまとめることができる
⑥ ある程度で納得することが出来て完全を追及しないで済ませられる
⑦ 過剰に意地を張らずに素直に受容したり謝ることができる
⑧ 結論を急がず、答えがすぐ出なくても未解決のまま考え続けられる
⑨ プライドを持ちつつ柔軟に自分をある程度合わせることができる
⑩ 空想や妄想をしても、それを収束させて現実に戻ることができる
⑪ 自分の欲求があっても、自分の身の丈にあった現実を受容できる
⑫ 本音と建前を使い分けることができる
⑬ 一人で居ることが出来て、おおむね一人で物事を判断できる
⑭ 他者からの評価を気にしすぎず日常生活を送ることができる
⑮ 誰かと居ることができて、継続した関係を保つことができる
⑯ 他人の甘えを許すことが出来て自分が甘えることもある程度できる
⑰ 焦った時でも性急な判断をせずに一旦落ち着くことができる
⑱ 自分の特性をある程度理解して対処をしたり、現実を理解できる
⑲ 他人の状態を理解したり、自分に求められていることを推測できる
⑳ コミュニケーションの場面や方法を持ち、相談のできる相手がいる
㉑ 美しい風景や音楽に感動したり、楽しいことや嬉しいことを喜べる
㉒ 物事を共感できる家族、友人、パートナーがいる
㉓ 自分の時間を持ち、社会的に適切な趣味や余暇活動ができる
㉔ 人や社会や自分を肯定的に思え、平凡な日常に耐えることができる
これらがすべて出来たら、それは理想だと思います。現実的には5−6割以上で合格だと思います。これを作ってみて、心の健康を保つことの難しさを改めて私自身も痛切に感じました。
各項目を読んで、自分に足りないと感じる部分を補う努力をしてみたり、少しずつでも改善していく工夫をしてみることで、より良い日常になるように思います(これは私自身も同じです)。5割以下なら、その理由を考えてみる必要があるかもしれません。もしかしたら何らかの治療等のサポートがあったほうが日常の辛さが減るかもしれません。
ちなみに、24か条の項目は、より初めの項目ほど子供には難しい事柄です。より後半の項目は子供でも出来るものもあります。だからこそ、合格点は5−6割でいいのだと思います。
大人の社会生活は本当は大変なのだと思います。大人だって時にはSOSを出していいのだと思います。大人がSOSを出せる社会、それがさらに目指すべき健全な社会なのかもしれないと常々思っています。
(2015.5.2 公開 2015.6.24 更新)
24か条の項目は、読んでおおむね分かるように作ってみましたが、次ページ以降で各項目についての解説もしてみました。正常や健康と言える範囲、そして生活に支障の出る場合にはどんな場合があるのか。
それぞれの項目でそれに関連した事柄を述べてあります。また解説には含まれないものの、心の健康の基準に関連していると思われる事柄等も別にまとめてみました(順次アップします)。
余裕のある時にご参照頂ければ幸いです。
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