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発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群

呼んでみませんか?

突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

Blog【 病気と社会的虐待の一例 】

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病気に対して社会全体が差別をし、多くの患者さんの「心の人権」が侵害された例は過去に多くあります。歴史には、当たり前のように差別や虐待を行い、その被害者の心の苦しみを想像すらしてこなかった多くの出来事があります。その例を一つだけ挙げてみたいと思います。


皆さんは毎年1月の最終日曜日が何の日か知っているでしょうか。今年は1月31日がその日にあたります。


それは「世界ハンセン病の日」です。



ハンセン病という病気自体が治る病気として大きく減少していることから多くの人が病気自体を知らない時代にもなっています。それでも、この病気に対し社会がしてきた過去の出来事を忘れてはならないと思います。


ハンセン病では皮膚が崩れてしまいます。それが全身でみられ、顔の皮膚が崩れてしまうこともみられます。私より上の世代の人はハンセン病の名前を知っている人は多いと思います。



歴史上の人物で言えば、日本の戦国時代の武将である大谷吉継はハンセン病であったとも言われています。そのためいつも顔を覆う布をしていたと伝えられています。不治の病の一つの業病とも言われ、癩病(らいびょう)とも呼ばれていました。細菌感染症の一つですが、感染力は非常に弱く、治療法は確立され、新しい患者さんの発生は日本ではほとんどみられなくなっています。



ハンセン病の人々に対し社会が「何をして」そして「何をしてこなかった」のか。ハンセン病を知らなかった人は、一度自分で調べてみてください。少しでも社会がハンセン病の人々に何をしてきたのかを知って欲しいと思います。病気に対する偏見から人の心が苦しんだ例は、歴史を紐解けば枚挙にいとまがありません。その一つの例が「ハンセン病」だと思います。



(2016.1.30 公開)

ハンセン病に罹患した患者さんは、その苦しみの上に、強制的に社会から隔離され、病気への差別偏見から強制避妊手術を受けさせられた事実もあります。1990年代までその関連の法律は残っていました。


人は過去から学ぶべきことが沢山があると思います。そしてそれを今と未来に活かしていかなければなりません。


これを読んでいる方に、もし発達障害に対する偏見や差別があるならば、何を理由に差別をするのか、何が偏見を生むのか、一度考えてみて欲しいと思います。他の精神疾患も同様です。

私は、差別を感じる必要も差別をする必要もないと思っています。そして、社会の多くの人が同じように、差別を感じることも差別をする必要もないものだ、と思って欲しいと常々考えています。



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