発達障害を
ユニーク=
ヒューマニティ症候群と
呼んでみませんか?
突飛な提唱ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
私見ですが、小児科医としての経験もふまえ、思うところを述べてみます。
コロナウイルスは実は一般的な風邪のウイルスの一種です。
新型コロナウイルスはその新しいタイプになると思いますが、本来は風邪のウイルスの一種であることを考えると、いくつか指摘できる点があるかと思います。
その一つですが、過去における「風邪ウイルス」との接触頻度と、症状の重症度(特に高齢の方で)に関連はないでしょうか?
簡単に言えば「風邪をひいた経験値」と「重症度」に関連があるかどうか、です。
疫学調査をするなら、
① ここ数年以上、風邪もひかずに過ごしていた
(しかし健康であったというより子供や若者などとの接触が少ない?)
② 風邪は時々ひいていた
(仕事などで若者や子供とも交流、または子や孫と同居など)
というように、風邪をひいた頻度や風邪をひきやすかった環境などを視点に入れてもいいのかと思います。風邪をひきやすい世代との交流を一つの因子として疫学調査をするなら、もしかしたら新型コロナウイルス感染症の新たな側面が出てくるのかもしれません。
現段階の状況で、子供や若者に感染が少ない、または少なく見えるのは、風邪ウイルス(従来からのコロナウイルス)への感染が多く、コロナウイルスに対しての免疫(交差免疫?)があるからかもしれません。
余談ですが、小児科医は子供から常に感染症をもらうからか、医師の診療科別の寿命データを見ると長寿傾向とも言われます。
ご高齢の方の行動範囲は意外に狭いかもしれません。すると普段の生活で風邪をもらう場面も少なくなり、年齢による体力などの要因だけでなく、ご高齢の方々の全体傾向として、もしかしたら免疫が下がっているのかもしれません。
コロナウイルスが従来からある風邪のウイルスの1タイプであることを考えれば、今後1〜2年と時間のかかる戦いになるのかと思います。となれば、長期の視点での行動も必要になってくると思います。
(2020.3.21 公開 2020.3.29 追記)
早く早くと結果を求めがちな時代でもあります。
また人は本来「早く片を付けたい傾向」を持っていると思います。
その弱点も自覚しつつ、結論を急ぎ過ぎず、また焦り過ぎず、腰を据えての戦略は時に必要かと思います。それらに関連して、以下の三つの指摘を追加してみます。
① 収束と言える状態までは、まだ最大2年くらいの可能性?
あと1ヶ月かあと2ヶ月か、そんな発言をテレビで聞くこともあります。早く収束してほしい、そんな気持ちからの発言でもあると思います。しかし、新型コロナウイルスが風邪ウイルスの一種であるとすれば、北半球で2シーズン(今回の冬ともう一回の冬)、南半球で2シーズン(これから初めての冬と、その次回の冬)、それぞれで感染のピークがあり、2回目のシーズンでピークが明らかに小さくなってから以降、ようやく全世界的に収束傾向と言えるのではないでしょうか?
② 保育園での休園や閉鎖はほぼなかった?
文部省と管轄が違うからか、保育園は一斉休園にはなりませんでしたが、集団感染の報告はなかったかと思います。今後再び学校を休校することがあるなら、参考になるかと思います。
③ 繁華街や歓楽街が感染リスク?
平日の夜間や週末に、人が密集する場所や、特に繁華街や歓楽街を避けるような要請が、首都圏の都県知事からみなさんに発信されています。歓楽街や繁華街と指摘している理由があるように思います。推察するに、飲酒機会がある場合(飛沫が拡散しやすく密になりやすい)、体の接触がある場合(一般の飲食店ではなく)、そういった場合により多くの感染事例が背景にあるのかもしれません。単純に飲食店と一括りにせず、リスクが高いお店の種類があるとすれば、より情報公開することが、情報の透明化と多くの人の安心にもつながるかと思います。もしそのような事実があるならば、長期戦になるとしたら、例えば居酒屋さんを例にあげれば、夜のお酒の提供を止めて、昼間の食事中心にしたり、持ち帰りメニューと飲み物をセットにした晩酌セットなどを作ることにシフトしたり、経営存続のための戦略が立てられるとも思います。そのためには、やはり情報公開が必要ではないかと思います。
緊急事態で都市封鎖にならないために、またもし封鎖されても解除後にどうやって仕事を成立させるかのためにも、もし長期戦であるなら、その状況に合わせた方法を模索することは大切かと思います。
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